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この度、令和7年5月30日(金曜日)14:30~16:30 大阪わかものハローワーク主催の就職面接会に参加させて頂きます。
弊社求人票をご覧頂き、多数のご参加をお待ち致しております。

【求人情報】
 求人番号:27020-28318851
 職種名 :評価業務(育成枠)
 就業場所:事業所所在地と同じ
      ※兵庫にもお客様先での業務有
 雇用形態:正社員

詳細につきましては、大阪わかものハローワークのホームページ
「就職面接会」

をご参照願います。

※参加ご希望の方は、直接窓口にお問い合わせください。

今回はオペアンプについて考えていきます。オペアンプはアナログの代表的な素子と呼ばれています。

オペアンプはOperational Amplifierの略称であり、日本語では「演算増幅器」と呼んでいます。 回路図の記号では図1に示す通りになり、2つの入力の差(=演算)を増幅するものになります。

オペアンプには大きな特徴として次の2つがあります。「増幅度がとても大きいこと」「入力インピーダンスがとても大きいこと」

「増幅度がとても大きいこと」とは「小さい入力信号をとても大きくして出力することができる」と言い換えることができます。その率は数万倍となります。

一見、良さそうですが、少しの変化でもとても大きい変化になってしまうため、逆に扱いにくくなってしまいます。これを扱いやすくするために、入力と出力の間に抵抗を入れて、実用的な増幅度に設定します。この抵抗Rfのことを「帰還(feedback:フィードバック)抵抗」と呼んでいます。図3の場合は、反転入力(-)側に接続するので、負帰還の状態になっていると表現します。

図4に帰還がない場合とある場合のイメージを表わします。帰還が行われない場合は、帰還が行われる場合には、制限が行われ扱いやすくすることができます。

「入力インピーダンスがとても大きいこと」とは、「電流が流れないこと」と言い換えることができます。

「電流が流れない」ため、入力端子に抵抗がつながっている場合には、オペアンプには電流が流れず、接続されている抵抗にそのまま流れていくことになります。これにより、オペアンプの存在を考えなくてもよいことになります。

「増幅機能」の例として、図6に反転増幅回路を示します。

扱いやすくするために、帰還抵抗を使うことは先に述べましたが、帰還抵抗を入れることにより、イマジナリショート(仮想短絡)と呼ばれる現象が発生します。

イマジナリショートとは反転入力(-)と非反転入力(+)がつながるイメージになるという現象です。このことは、非反転入力(+)がGNDに接続されているため、反転入力(-)もGNDに接続されることになります。本来ですと、入力の電流はGNDに流れていくのですが、オペアンプの特徴である 「入力インピーダンスがとても大きい」ため、電流はRfに流れていきます。

図8に示す通り、入力側と出力側を流れる電流は同じになりまので、

Vin/Ra = -Vout/Rf

この式より

Vout = -(Rf/Ra)*Vin

となり、増幅度はRfとRaの比で決まることになります。

図9に実際に作成する反転増幅回路を示します。この場合の増幅度は (Rf/Ra) = 20kΩ/2kΩ = 10 で10倍になることが求められます。また、本回路の場合は非反転入力(+)に2.5Vが入力されるため、中心電圧は2.5Vになります。

オペアンプを用いた「演算機能」の使用方法としては「加算、減算、乗算、除算、積分、微分、比較」などがあり、とてもたくさんの使用方法があります。

今回はその一例として、加算(足し算)に関して考えていきます。加算回路は先に述べた反転増幅回路の応用編とも言えます。

入力1~3の3つの入力がRa1~3を通して接続されています。加算回路の場合は、それぞれの入力に対する出力を求め、それを足し合わせたものになります。求め方は先の反転増幅回路と同じになります。

即ち

入力1に対する出力:Vout1 = -(Rf/Ra1)*Vin1 = -(6/2)*1  = -3

入力2に対する出力:Vout2 = -(Rf/Ra2)*Vin2 = -(6/3)*1  = -2

入力3に対する出力:Vout3 = -(Rf/Ra3)*Vin3 = -(6/6)*1  = -1

総出力:Vout = Vout1 + Vout2 +Vout3

                     = (-3) + (-2) + (-1)

                     = -6

この値が実際に出力可能かは電源電圧やオペアンプの種類によって変わってきます。

図14に実際に作成する加算回路を示します。実験するE-Stationでは負(-)側の信号は扱えないため、正帰還を用いた加算回路となっています。この場合、非反転入力の電圧は平均値となるため1.32V+0.66V)/2=0.99V となります。また、増幅度は (1+Rf/Ra) = (1+20kΩ/10kΩ) = 3 となります。

前回は半波整流回路について考えました。半波整流回路では、反対側に流れる(負の側)電気を流さないようにすることで、交流を直流にしていました。しかし、その方法では負の側の電気を捨てることになり、元々の交流の半分しか使わないことになります。そこで、負の側の電気も使おうと考えられたのが「全波整流回路」です。

半波整流の時と同様、電気の流れをコントロールするのにはダイオードを用います。半波整流では用いたダイオードは1つでしたが、全波整流では4つ用います。そして、図4のように接続します。このように接続した回路を「ダイオードブリッジ」と呼びます。

図4のダイオードブリッジを用いて、構成したのが全波整流回路になります。

では、全波整流回路の動作を見ていきましょう。まずは正弦波の正(+)側の動作です。

①正(+)側の場合はここがスタートになります。

②ここではD4には逆に電流は流れないので、D1に電流が流れます。

③D3にも逆に電流は流れないので、R1に電流が流れます。

④R1には上から下に電流が流れます。

⑤D4のカソード側の電圧は⑤の位置より高くなるため、D4には電流が流れません。この結果、電流はD2に流れます。

⑥以上のルートを通って電流は帰ってきます。

以上の動作より、正(+)側の場合はD3、D4は電気が流れず、動作していないことになります。次は正弦波の負(-)側の動作です。

①負(-)側の場合はここがスタートになります。

②ここではD2には逆に電流は流れないので、D3に電流が流れます。

③D1にも逆に電流は流れないので、R1に電流が流れます。

④R1には上から下に電流が流れます。

⑤D2のカソード側の電圧は⑤の位置より高くなるため、D2には電流が流れません。この結果、電流は D4に流れます。

⑥以上のルートを通って電流は帰ってきます。

以上の動作より、負(-)側の場合はD1、D2は電気が流れず、動作していないことになります。

全波整流回路の正(+)側、負(-)側のそれぞれの動作を見ていきました。どちらの場合も、R1に流れる電流は④に示す通りで同じ方向になり、半波整流で捨てていた負(-)側の電流も用いることができます。但し、各簡略図に示す通り、経路にダイオードが2個存在するため、その分、振幅は小さくなります。

なお、全波整流回路において、入力信号と出力信号の基準電圧(GND)が異なるため、同一画面で表示ができません。このため、今回は2台のE-Stationを使って画面表示しております。

今回は整流回路について考えていきます。整流回路は「交流を直流に変換する回路」になります。

交流とは家庭のコンセントに来ている電気ですが、時間により流れる方向が変化します。

一方、直流とは電池による電気で、時間により流れる方向が変化しません。

即ち、「交流から直流への変換」とは「電気の流れる方向をコントロールする」という処理になります。

ここで重要となってくる素子が「ダイオード」になります。ダイオードは以下の記号で表されます。

ダイオードの三角形の底辺側をアノード、線の側をカソードと呼んでいます。実物にもカソードを示す線が書いてあります。

ダイオードの特性は「一つの方向にだけ電気を通す」というものになります。

図5の(a)のようにアノード側に+、カソード側に-の電圧を加えた場合を順方向電圧と呼びます。この場合には電気を通します。一方、図5の(b)のようにアノード側に-、カソード側に+の電圧を加えた場合を逆方向電圧と呼びます。この場合には電気を通しません。

図6はダイオードによる整流回路です。次にダイオードに交流信号を入力した場合を考えていきます。交流信号は時間と共に正負が変わる信号です。信号の正(+)側が順方向電圧の状態になり、負(-)側が逆方向電圧の状態になります。よって、正(+)側は電気が流れますが、負(-)側は電気が流れない状態になりますので、出力信号は、図4に示すように正(+)側の半分だけの波形になります。このように半分だけを取り出す回路を「半波整流回路」と呼んでいます。

図7のように、正(+)側を取り出し、負(-)側をとり除くことが出来ましたが、元々の正弦波と同じく時間による大きさの変化が存在しています。このような波形を「脈流」と呼んでいます。このままでは使えないので、「平滑回路」で変化の少ないなめらかな信号にする必要があります。これに関しては、「平滑回路」編で説明していますのでご確認ください。

さて、、、

元々の信号のうち半分を捨ててしまいましたが、使わないのはもったいないですよね?安心してください。ここでは使わなかったもう半分を使う方法があります!それは「全波整流」という整流方式になります。少し回路が複雑になりますが、じっくり取り組んで頂ければ、きっと理解できると思います。興味がある方は、「整流回路(全波)」編をご覧ください!

今回は平滑回路について考えていきます。

平滑という言葉ですが、あまり聞きなれない言葉です。意味は、「平らでなめらかなこと」になります。具体的なイメージとしては次のようなものかと思います。

平滑回路も上記のようなイメージに沿っています。では、どのような回路になるかを見ていきます。

家庭に届いている電気は交流であり、一方電池は直流です。電池で動作している機器を、コンセントの電気で動作させるためには「交流」から変換して「直流」を作り出す必要があり、この回路のことを「交流-直流変換回路」と呼んでいます。

交流から直流への変換には段階を踏む必要があります。1段目の整流回路では「とりあえず直流」を作成し、2段目の平滑回路では「なめらかな直流」を作成します。

図3は交流-直流の変換回路図になります。回路各部の波形を見ていきます。

図4は整流回路の入出力波形になります。ダイオードは矢印の方向にだけ電気を通します。このことは入力された正弦波のマイナス部分をカットすることになります。また、ダイオードにより少し電圧が低下するので、出力波形は図のようになります。このように正弦波の半分だけを用いるものを半波整流と呼んでいます。但し、ここでの出力はプラス側の電気となるため、「とりあえず直流」になります。

「とりあえず直流」を得られましたが、でこぼこな出力となっており、電池のように一定値の電気を必要な機器には、このままでは使えません。そこで平滑回路の出番となります。

図7は平滑回路の入出力波形になります。コンデンサC2の充電と放電の作用により、ほぼ一定値に近い状態を作ることが出来ました。ちなみにコンデンサの容量を大きくすると、より一定値に近づけることが出来ます。

コンデンサは電気を蓄える素子ですが、抵抗と組み合わせることで特徴のある挙動を示すようになります。このような回路を「CR回路」と呼んでいますが、どのようなものなのかを学んでいきたいと思います。

CR回路の回路図を図1に示します。

CR回路とは、図1のようにR(抵抗)とCを直列に接続し、Rに入力し、Cの両端を出力とする回路になります。これに矩形波(パルス波とも呼びます)を入力した場合にどのような出力を得られるかを見ていきます。実機動作の確認には弊社製品のE-Stationを用います。これには信号発生器、電圧計、電流計、オシロスコープ、ブレッドボードが搭載されており、これ一台で確認することが出来ます。(詳細はこちら→https://m-gic.com/e-station/) 今回はCは変えず、Rを3通りに変化した作成回路と表示波形を以下に示します。

図2(b)、図3(b)、図4(b)とRを変更すると波形の様子が変わることがわかります。Rの値が0.5k、1k、2kの順に変化の早さが早くなることがわかります。この変化の早さの度合いはCとRの値により決定します。CとRの積(CR)を時定数と呼び、回路の変化の早さを表現するために用います。時定数は入力電圧の0.632倍になる時間を表しています。

上記でCR回路では、時定数で表される変化の早さを変更することが出来ることがわかりました。「変化の早い/遅い」は言い換えると、「遅延が少ない/多い」と表現することもできます。このことから、CR回路を用いると、容易に任意の遅延量のパルス波を生成することが可能になります。この手法はデジタル回路の世界ではよく用いられる手法です。具体的なパルス遅延回路を図5に示します。

これまでの出力にデジタル回路のインバータを接続します。インバータとは反転動作をする素子になり、ここでは標準ロジックICの74HC04を使用します。H(5V)が入力された場合にはL(0V)が、L(0V)が入力された場合にはH(5V)が各々出力されます。図6にインバータ(74HC04)の端子図を、図7に入出力波形を各々示します。

前出の設定例と同条件にて動作させた作成回路と表示波形を以下に示します。

このようにCR回路を用いれば、入力された矩形波に対して、位相を遅らせた矩形波を容易に生成することが可能になります。しかし、変化点での波形が歪んでしまっています。標準ロジックICでは変化の早い信号が入力されることを前提としているため、今回のように変化が早くない信号を入力した場合には波形が歪む現象が発生してしまいます。この波形の歪みを発生しないために、標準ロジックICの変更を行います。

74HC14はシュミットトリガインバータと呼ばれる標準ロジックICになります。図11にシュミットトリガインバータ(74HC14)の端子図を示します。

端子配置としては、図6に示したインバータ(74HC04)と同じになりますが、ヒステリシス機能を持っていることが異なっています。ここで述べるヒステリシス機能とは、H入力とL入力を認識するための電圧値が各々異なるという機能になります。この内容を図12に示します。

次に動作を説明します。

 ①入力電圧が0Vから上昇していき、H認識電圧になると出力はHに遷移します。

 ②入力電圧が5Vに達すると、次は下降していきますが、L認識電圧までは出力はHを維持します。

 ③入力電圧がL認識電圧になると、出力電圧はLに遷移し、0VになるまでLを維持します。

変化が早くない信号の場合は★で示したように中間の2.5V付近を極小時間で行き来します。この時、ヒステリシス機能がある場合にはLあるいはHから変化しませんが、機能がない場合には出力はLとHが切り替わります。このLとHの切り替わりが波形の歪みとなっています。

前出の設定例と同条件にて動作させた作成回路と表示波形を以下に示します。

以上、CR回路の動作とディジタル回路への応用に関して述べてきました。これまでのことをまとめると以下のようになります。

①RとCを直列に接続した回路をCR回路と呼び、Cの電圧を出力とします。矩形波を入力に加えた場合、出力電圧は時間と共に変化しますが、CとRの積であるCRで変化の早さが変化します。なお、CRのことは時定数と呼びます。

②CR回路は、ディジタル回路では最も容易な任意の遅延回路として用いることができます。時定数を変更することにより、遅延時間も変更させることが出来ます。

③CR回路の出力は変化が早くないため、そのままディジタル回路に入力すると波形の歪みを引き起こします。これはヒステリシス機能を持つシュミットトリガインバータを使用することにより、改善することができます。

CR回路の説明は以上になります。

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