電流を求る(応用編)
[考察応用]
「電流を求めます!!」(応用編)
前回の実験「電流を求めます!!」では、LEDの電圧を測定し回路全体の電流値を求める実験でしたが、
今回は設計者の視点で、前回の実験の回路構成でこのLEDを使用するには、
電流値をいくらに設定し、その為には抵抗を何Ωにすればよいか?を求めていきます。
・実験手順
1,今回使用するLEDのデータシートから順方向電圧VF(V)の値を読み取ります。
順方向電圧Vf(V)とは順電流IF(条件より20mAの時)を流したときに生じる電圧降下の値です。
2,読み取った値を回路図に書き込んでいきます。
3,前回の実験同様に抵抗にかかる電圧を求めます。
4,電流値は設定されていますのでオームの法則 I=V/Rを変形しR=V/Iで 抵抗値を求めます。
5,実際にその抵抗値で回路を組み光り方を観測します。
結果
1,今回使用するLEDの順方向電圧VF(V)の値は If=20mAの時 Typ値 2.1V
3, 5V-2.1V=2.9V
4, R=V/Iより I=2.9V/20mA=145Ω
5, 光り方も大きく綺麗に光りました。
LEDの色や種類によってVfやIfの最大定格は違うので、
回路設計時には、データシートから特性を読み取り把握する事が大切だと思いました。