整流回路
今週の実験
「整流回路」を勉強します。
交流を直流に変換する原理をこの実験で観測し確認します。
実験方法
1、図のとおりにBBに回路を作成します。
2、入力側に信号発生器から正弦波出力を接続します。
3、入出力信号(回路図の③、④)を、コンデンサ10μF通してオシロスコープで観測します。
(コンデンサを通すのは画面中央で観測する為です。)
4、周波数が低いので、オシロスコープのTIMEスイッチをS側に倒し
C1,C2のGAINスイッチを下に倒します。(1V/cm)
実験結果
観測したオシロスコープの波形を図に示します。
考察
実験結果から
1、入力された信号がダイオードを通すことによって(-)部分がカットされ(+)部分のみの信号に変化していることがわかります。
2、入力された信号の電圧も出力側では約0.7V低くなっていることもわかります。
テキストによるとこの(+)だけの信号の事を脈流といい、これを元に直流を作っていきます。
本実験が初めて信号発生器やオシロスコープを扱う実験だったのですが、
自分で製作した測定器の機能をフルに活用している実感があり本実験はより楽しく実験を行うことができました。
[今週の実験部材]
ダイオード
ダイオードとは、半導体素子の一種で、単一の方向にしか電流を流さない性質を持った素子のことです。
ダイオードは、p型半導体とn型半導体が接合されて構成されています。それぞれの側から1本づつ電極が伸びており、p型半導体から伸びている電極はアノード、同じくn型半導体から伸びている電極はカソードと呼ばれています。
電流はアノードからカソードの方向にしか流れません。(今回の実験では①から②に電流が流れますが、②から①に流れません。)
この性質を利用して、ダイオードは整流回路などに用いられています。