スピーカーを鳴らす
今週の実験室
「スピーカーを鳴らす」
スピーカーを鳴らす時に考慮すべき点を理解します。
実験方法
1,前回の実験エミッタ増幅回路のトランジスタのコレクタに
100μFのコンデンサを介してスピーカーを接続します。
2,入力信号を入力するとスピーカーがどうなるかを観測します。
3,オシロスコープで実験回路のスピーカーの接続の有無しの出力波形を観測します。
4,REを10Ω、RCを100Ωに変更します。
実験結果
2,音が鳴りました。
3,の観測波形を示します。
(スピーカー無)
(スピーカー有)
4,2の時よりも音が大きくなりました。
考察
3,スピーカーを接続すると出力波形が小さくなるのは、スピーカーの抵抗が小さい(8Ω)ためです。
4,REを10Ω、RCを100Ωに変更すると、
音が大きくなるのは、RCから供給される電流値が大きくなるためです。
今週の実験部材
スピーカー
スピーカーとは、電気信号を振動に変換することで、耳や身体で感じる音を作り出す装置のことをいいます。
電気信号であるCDやDVDなどの音楽や音声は、アンプによって増幅され、スピーカーに送られます。
スピーカーには磁石とコイル(金属線を巻いたもの)があり、電気信号がコイルに流れると、
コイルが磁石の力で動きます。その動きが振動板に伝わって空気の振動に変わり、音として聴こえるようになります。
このように、スピーカーの構造や仕組みはとてもシンプルなものですが、
電気信号を「振動」という物理的な動きに変換するため、使われるスピーカーユニット(音を出す機器単体のこと)や、
箱(エンクロージャー)の形状・材質などによって、生み出される音が大きく異なります。
よりよい音を目指して、工夫を凝らしたさまざまなタイプのスピーカーが各社から販売されています。