expand_less
メインビジュアル

monologue

第12回:仕様書

第12回は「仕様書」の話です。
開発の目的は製品を作ることですが、その過程で仕様書は非常に重要な役割を担います。
仕様書は地味に見えますが、開発品質を大きく左右する重要な要素です。
特に、多くのエンジニアが関わる開発では、仕様書は認識を合わせるための共通の基準となります。
今回は、開発で登場する代表的な仕様書について紹介します。

◆要求仕様書

製品開発において、どのような機能や性能が必要か等について、顧客の要求や目的をまとめた文書です。
入出力される信号の動作レベルやビット幅、動作周波数、信号の動作タイミング、各設定値の組み合わせ、メモリサイズ、DA/AD変換のスペック等が記載されており、この要求仕様書に従って製品開発を行います。
要求仕様書には製品に要求される仕様だけでなく、どのような成果物を作成するかについても記載する場合があります。
(例:製品開発で作成したRTLファイル、検証環境、各種報告書など。)
要求仕様書の内容について、不明点や問題点、改善点があれば事前に整理し、仕様書を改定します。
開発前に精度を高めておくことで、手戻りや修正作業の削減につながります。

◆設計仕様書

要求仕様書をもとに、「何を作るか」と「どのように実現するか」を具体化した文書です。
作成する内容を詳細に記述し、この仕様に従って開発を行います。
ハードウェア記述言語(HDL)でのRTL記述の内容や、開発で使用するプロセスに対応したライブラリの種類、メモリの種類等について、要求仕様書に従って作成される内容を全て示し、この内容をもとに、製品開発が進められるレベルまで具体化します。
開発中に要求仕様の不足や改善点、検証で見つかった問題点があれば提案を行い、要求仕様書へフィードバックします。
また、仕様変更による差分とその理由を記録することで、次の開発に活かすことができます。

◆設計報告書

作成した製品について、設計内容と結果をまとめた報告書です。
開発した内容が要求仕様書に適合していることを示します。
具体的には以下のような内容を記載します。
例)
・端子一覧
・階層構造
・RTL記述
・状態遷移図
・フローチャート
・仕様上のタイミングとシミュレーション結果の一致
検証に関する詳細は、必要に応じて検証仕様書・検証報告書として別途まとめることもあります。

◆まとめ

仕様書は単なるドキュメントではなく、開発の基盤となる重要な成果物です。
開発フローにおけるそれぞれの仕様書の役割を理解し、要求から設計・検証までの関連付けを適切に行うことで、効率と品質の高い開発につながります。

CAREER PLAN

思い描く未来を
MGICと共に成長する